Licorice
リコリス(甘草)
Glycyrrhiza glabra
独特の甘みと風味。喉のケアや消化促進に伝統的に使用
Botanical
植物について
- 科名
- マメ科(Fabaceae)
- 学名
- Glycyrrhiza glabra
- 使用部位
- 根(乾燥した根を刻むか粉末にしたもの)
Origin & Use
産地と用途
主な産地
世界での使われ方
- 漢方薬の「甘草(かんぞう)」として多くの処方に配合
- 北欧のリコリス菓子
- ハーブティー
- 喉飴・咳止め
Flavor
味わい・風味
グリチルリチンという化合物が生み出す甘さは、砂糖の約30〜50倍。しかしその甘さは砂糖とは質的に全く異なります。ゆっくりと立ち上がり、口の中に長く残る持続性の甘さ——まるで甘さの「余韻」だけが何分も続くような独特の体験です。この後を引く甘さに、わずかな苦味と大地を思わせるアーシーなニュアンスが重なり、好き嫌いがはっきり分かれるスパイスでもあります。 北欧(特にフィンランドやオランダ)ではリコリス菓子が国民的スイーツで、塩味のリコリス「サルミアッキ」は世界一不味い菓子と評されることもありますが、現地では熱狂的に愛されています。
Benefits
期待される効能
漢方における甘草の地位は別格です。中国の漢方処方の約7割に甘草が含まれるとされ、「百薬の毒を消す」「調和の生薬」として、他の薬の効果を引き出し副作用を緩和する役割を担います。この「調和」の役割は、料理におけるコリアンダーの「調停者」に通じるものがあります。 喉のケアについては現代医学でも一定の評価があり、リコリスティーが喉の炎症を鎮め、痰を排出しやすくする作用は、グリチルリチンの抗炎症作用によるものとされています。 ただし重要な注意点があります。グリチルリチンはアルドステロン様作用を持ち、大量・長期摂取(1日に甘草として3g以上を数週間)すると、ナトリウムの貯留とカリウムの排泄が促進され、高血圧や低カリウム血症を引き起こす可能性があります。チャイや料理に使う通常量では問題ありませんが、サプリメントとして大量摂取する場合は注意が必要です。
History
歴史
古代エジプトのツタンカーメンの墓からも発見されるほど古い歴史を持ちます。アレキサンダー大王は遠征中に兵士たちの喉のケアと渇きの軽減のためにリコリスを携帯させたと伝えられています。中国では「国老」(国の長老)とも呼ばれ、薬の世界における最も尊敬される存在です。 ナポレオンもリコリスの愛好家で、常にポケットにリコリスの根を入れていたと言われています。彼の歯が黒ずんでいたのはリコリスのせいだという説も。
In Chai
チャイでの使い方
チャイに天然の甘みを加える健康スパイス。砂糖を使わなくてもほんのりとした甘さを楽しめるため、糖質制限中のチャイに最適です。刻んだ甘草の根を小さじ1/4〜1/2、シナモンとジンジャーと合わせて煮出すと、喉に優しい冬のメディカルチャイが完成します。 甘さの持続性が高いので、飲み終わった後もしばらく口の中に甘い余韻が残り、間食への欲求を自然に抑えてくれる嬉しい効果も。
FAQ
よくある質問
- リコリス(甘草)はチャイに合いますか?
- チャイに天然の甘みを加える健康スパイス。砂糖を使わなくてもほんのりとした甘さを楽しめるため、糖質制限中のチャイに最適です。刻んだ甘草の根を小さじ1/4〜1/2、シナモンとジンジャーと合わせて煮出すと、喉に優しい冬のメディカルチャイが完成します。 甘さの持続性が高いので、飲み終わった後もしばらく口の…
- リコリス(甘草)にはどんな効能が期待されますか?
- 漢方における甘草の地位は別格です。中国の漢方処方の約7割に甘草が含まれるとされ、「百薬の毒を消す」「調和の生薬」として、他の薬の効果を引き出し副作用を緩和する役割を担います。この「調和」の役割は、料理におけるコリアンダーの「調停者」に通じるものがあります。 喉のケアについては現代医学でも一定の評価… ※伝統的に上記のように利用されてきた内容であり、効果を保証するものではありません。
- リコリス(甘草)はどこ産のスパイスですか?
- リコリス(甘草)は主に中央アジア、地中海沿岸、中国などで生産されています。 漢方薬の「甘草(かんぞう)」として多くの処方に配合
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