Habanero
ハバネロ
Capsicum chinense
極めて辛い。フルーティーな風味
Botanical
植物について
- 科名
- ナス科(Solanaceae)
- 学名
- Capsicum chinense
- 使用部位
- 果実(完熟した唐辛子を生または乾燥)
Origin & Use
産地と用途
主な産地
世界での使われ方
- ユカタン料理のサルサ・ホットソース
- カリブ海料理の辛味付け
- 激辛ホットソースの原料
- フルーティーな辛味のマリネ
Flavor
味わい・風味
ハバネロは、辛さと香りの両面で強烈な個性を放つ唐辛子です。スコヴィル値は10万〜35万SHUと、カイエンペッパーの数倍から10倍近い辛さを誇り、かつては「世界一辛い唐辛子」の座に君臨していました。一口かじれば、口の中が炎に包まれるような灼熱感が数分間続きます。 しかしハバネロを単なる激辛唐辛子と侮ってはいけません。その辛さの奥には、驚くほどフルーティーで華やかな香りが潜んでいます。アプリコットやマンゴー、トロピカルフルーツを思わせる甘く芳醇なアロマは、Capsicum chinense種特有のもの。この「灼熱の中の果実感」というギャップこそ、ハバネロが料理人を魅了する理由です。 オレンジ色や赤色の提灯のような愛らしい果実からは想像もつかない破壊力を秘めており、扱う際は素手で触れると後で目や肌がひりつくほど。ごく少量で料理に強烈な辛味とトロピカルな香りを同時に与える、危険な魅力の唐辛子です。
Benefits
期待される効能
ハバネロは極めて高濃度のカプサイシンを含むため、代謝を高め、脂肪燃焼を促進するとされる作用が強いとされています。摂取すると発汗を促し、体を内側から熱くする効果は、他の唐辛子を圧倒します。 興味深いのは、強烈な辛味がもたらす「エンドルフィン効果」です。カプサイシンの刺激を痛みとして受け取った脳が、それを和らげるために天然の鎮痛物質であるエンドルフィンを分泌するとされ、これが辛いものを食べた後の一種の高揚感や爽快感の正体とされています。辛党が激辛料理に病みつきになるのは、この脳内メカニズムによるとされています。 ビタミンCを豊富に含むとされ、抗酸化的な働きも期待されます。ただし刺激が非常に強いため、胃腸への負担を考えるとごく少量にとどめるのが賢明とされています。
History
歴史
ハバネロの名は、キューバの首都ハバナ(La Habana)に由来し、「ハバナの(唐辛子)」を意味します。ただし実際の原産地と主要産地はメキシコのユカタン半島で、かつてハバナを経由して各地に取引されたことから、この名がついたと考えられています。Capsicum chinense種の唐辛子は南米アマゾン流域を起源とし、数千年前から中南米で栽培されてきました。 メキシコのユカタン半島は今もハバネロの一大産地で、2010年にはユカタン産ハバネロがメキシコの原産地呼称保護(DO)に登録されました。ユカタン料理の食卓には、ハバネロを使った辛味の効いたサルサが欠かせません。 かつてハバネロは「世界一辛い唐辛子」としてギネス記録に認定されていましたが、その後、品種改良によってブート・ジョロキアやキャロライナ・リーパーといったさらに辛い唐辛子が登場し、記録を明け渡しました。それでもハバネロは、辛さと芳香のバランスにおいて今なお唐辛子界のスターであり続けています。
In Chai
チャイでの使い方
ハバネロは極めて辛いため、チャイに使うのは最上級の慎重さが求められますが、その使い方次第で唯一無二の一杯が生まれます。ポイントは辛味ではなく「フルーティーな香り」を狙うこと。果肉を使わず、ごく小さなかけら(種を除いた果皮の数ミリ四方)を短時間だけミルクと煮出し、すぐ取り出せば、トロピカルフルーツのような華やかな香りだけをほのかに移せます。 辛味と温感を積極的に楽しむなら、ごく微量を他の温性スパイス(ジンジャー、シナモン)と合わせて、体を芯から熱くする「攻めの温活チャイ」に。ただし入れすぎは飲用不能なレベルの辛さになるため、必ず針の先ほどの量から慎重に試してください。ミルクの乳脂肪がカプサイシンをある程度包み込むため、ミルクチャイは辛味の緩衝材にもなります。 スパイスクラフトコーラでは、ハバネロのフルーティーな香りとコーラの甘みが好相性。マンゴー的な香りをまとった刺激系クラフトコーラは、辛党にはたまらない一杯になります。
FAQ
よくある質問
- ハバネロはチャイに合いますか?
- ハバネロは極めて辛いため、チャイに使うのは最上級の慎重さが求められますが、その使い方次第で唯一無二の一杯が生まれます。ポイントは辛味ではなく「フルーティーな香り」を狙うこと。果肉を使わず、ごく小さなかけら(種を除いた果皮の数ミリ四方)を短時間だけミルクと煮出し、すぐ取り出せば、トロピカルフルーツのよ…
- ハバネロにはどんな効能が期待されますか?
- ハバネロは極めて高濃度のカプサイシンを含むため、代謝を高め、脂肪燃焼を促進するとされる作用が強いとされています。摂取すると発汗を促し、体を内側から熱くする効果は、他の唐辛子を圧倒します。 興味深いのは、強烈な辛味がもたらす「エンドルフィン効果」です。カプサイシンの刺激を痛みとして受け取った脳が、そ… ※伝統的に上記のように利用されてきた内容であり、効果を保証するものではありません。
- ハバネロはどこ産のスパイスですか?
- ハバネロは主にメキシコ(ユカタン半島)、カリブ海、中央アメリカなどで生産されています。 ユカタン料理のサルサ・ホットソース
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